AIの使い方
ChatGPTデスクトップ版の入れ方と初期設定。Workに仕事を任せる準備
ChatGPTの有料プランを契約している方向けに、デスクトップ版のインストールからWork(ChatGPT ワーク)の初期設定までを順番に解説します。作業フォルダ、権限、メモリとカスタム指示の整え方を、そのまま貼れるプロンプト付きでまとめました。
「ChatGPTは毎月払っているけれど、ブラウザで質問するだけで終わっている」
「資料を作ってもらうたびに、ファイルをアップロードして、できたものをダウンロードして、また直してもらって…」
有料プランを契約していても、こういう使い方で止まっていないでしょうか。もったいないのは、料金ではなく使い方のほうです。
2026年7月から、ChatGPTのデスクトップ版(パソコンにインストールして使うアプリ)には Work(ChatGPT ワーク) という機能が入りました。質問に答えてもらうのではなく、資料や表といった「成果物」ができあがるまで、作業そのものを任せるための機能です。
この記事では、デスクトップ版のインストールから、Workに仕事を任せられる状態になるまでの準備を、順番にまとめます。途中で迷わないように、ChatGPTにそのまま貼れるプロンプト(AIへの依頼文)も用意しました。
先に結論:準備は7つ。いちばん大事なのは「自分の情報を渡すこと」
やることは次の7つです。上から順に進めれば、1〜2時間で終わります。
- デスクトップ版をインストールして、サインインする
- 安全のための設定を先に済ませる(学習オフ、2段階認証、権限)
- Work専用の作業フォルダを1つ作る
- プロジェクトを作り、作業フォルダをつなぐ
- メモリとカスタム指示を整えて、自分の情報をWorkに渡す
- 必要なプラグイン(外部サービスとの連携)だけをつなぐ
- 小さな仕事を1つ頼んで、動きを確かめる
インストールそのものは5分で終わります。時間をかけてほしいのは5番です。
Workは、あなたの仕事や好みを知らない状態だと、誰にでも当てはまる無難な資料を作ります。有料プランで積み重ねてきた会話の記憶を整理して渡すと、最初から「自分の仕事を知っているアシスタント」として動き始めます。 ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。
Workは「答える」ではなく「仕上げる」ための機能
新しいデスクトップ版には、3つのモード(使い方の切り替え)があります。
- Chat:質問、調べもの、アイデア出し。これまでのChatGPTと同じ使い方です。
- Work:調査、分析、文書・表計算・スライド・レポートの作成。複数の手順が必要な仕事を、成果物ができるまで進めます。
- Codex:プログラムを書く人向けの開発用モードです。事務や営業の仕事では、使わなくて困りません。
ChatとWorkの違いは、頼んだあとに何が返ってくるかです。Chatは「答え」を返します。Workは、フォルダの中の資料を読み、必要なら調べ、ファイルを作り、できあがったものを確認用に差し出します。
途中で質問されたり、大事な操作の前に承認を求められたりもします。丸投げではなく、進み具合を見ながら任せるイメージです。

デスクトップ版でないとできないこと
Workはブラウザ版やスマホアプリでも使えます。ただし、そちらはクラウド(OpenAI側のサーバー)で動くため、自分のパソコンの中のファイルには直接触れません。
デスクトップ版のWorkは、許可したフォルダの中のファイルを直接読み書きできます。毎回のアップロードとダウンロードが要らなくなるのが、デスクトップ版を入れるいちばんの理由です。
始める前に確認すること
契約しているプラン
Workは、Plus、Pro、Business、Enterpriseの各プランで使えます。無料版とGoプランでも、デスクトップ版に限って一部を試せますが、使える量に制限があります。この記事は有料プランを前提に進めます。
会社のアカウント(BusinessやEnterprise)の場合は、管理者がWorkを使えるようにしているかどうかで変わります。画面にWorkが出てこないときは、まず管理者に確認してください。
パソコンの条件
- Mac:macOS 14以降。Appleシリコン(M1以降)とIntelのどちらにも対応しています。
- Windows:Microsoft Storeからインストールします。対応するWindowsのバージョンは、ストアのページで確認してください。
用意しておくもの
- ChatGPTにログインするメールアドレスとパスワード
- 2段階認証に使うスマートフォン
- Workに最初に任せたい仕事を1つ(例:議事メモから報告書を作る)
迷ったら、ChatGPTに伴走してもらう
設定の途中で手が止まりそうな方は、先にブラウザ版かスマホのChatGPTで、次のプロンプトを送っておくと安心です。画面の写真を貼りながら、1つずつ聞けるようになります。
これから、ChatGPTのデスクトップ版をインストールして、Workを使えるように設定します。
私はパソコンに詳しくありません。次のルールで、設定が終わるまで付き添ってください。
【私の環境】
・パソコン:(例:MacBook Air M2 / Windows 11 のノートパソコン)
・契約プラン:(例:Plus)
・主な仕事:(例:小さな建設会社の事務。見積書や報告書を作る)
【進め方のルール】
・手順は1回に1つだけ案内してください。私が「できた」と返したら次へ進んでください
・専門用語には、必ず一言の説明を付けてください
・私が画面の写真を貼ったら、どこを押せばよいかを具体的に教えてください
・画面の表記があなたの説明と違う場合は、推測で進めず、私に画面の写真を求めてください
・パスワードや確認コードは聞かないでください
最初に、私の環境について足りない情報があれば質問してください。
ステップ1:デスクトップ版をインストールする
Macの場合
- ChatGPTのダウンロードページを開き、「macOS 版をダウンロード」を押します。
- ダウンロードしたファイルを開き、ChatGPTのアイコンを「アプリケーション」フォルダへ移します。
- アプリケーションフォルダからChatGPTを開きます。
Windowsの場合
- ChatGPTのダウンロードページから、Microsoft Storeのページへ進みます。
- 「入手」または「インストール」を押します。
- スタートメニューからChatGPTを開きます。
すでに古いアプリが入っている場合
以前からデスクトップ版を使っていた方は、アプリ内の案内に従って新しいアプリを入れます。新しいアプリは、古いアプリとは別にインストールされることがあります。
その場合、パソコンには2つのアプリが並びます。
- ChatGPT:Chat、Work、Codexが入った新しいアプリ
- ChatGPT Classic:以前のアプリ。引き続き使えますが、Workは入っていません
Workを使うのは「ChatGPT」のほうです。間違えて開かないように、Classicのほうはドック(画面下のアイコン置き場)やタスクバーから外しておくと迷いません。
サインインして、Workに切り替える
- アプリを開き、いつものChatGPTアカウントでサインインします。
- 左上のメニューから「ChatGPT」を選びます。
- 画面上部の切り替えボタンで「Work」を選びます。
入力欄の近くに「Work locally」と書かれた切り替えがあります。これは、作業を自分のパソコンで動かすか、クラウドで動かすかの選択です。
- Work locally(ローカル):パソコンの中のファイルやアプリを使う仕事。アプリを閉じると作業は止まります。
- Cloud(クラウド):パソコンを閉じても作業が続きます。スマホやブラウザから続きも見られます。ただし、パソコンの中のファイルには触れません。
この記事の準備は、ローカルのまま進めます。
ステップ2:安全のための設定を先に済ませる
ファイルを渡す前に、3つだけ確認します。ここを飛ばして使い始めると、あとで不安になって結局使わなくなります。
学習への利用をオフにする(個人向けプランの場合)
PlusやProなどの個人向けプランは、会話の内容をAIの学習に使うかどうかを自分で選べます。仕事で使うなら、オフにしておきます。
- 「設定」を開きます。
- 「データコントロール」を選びます。
- 「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにします。
この設定はアカウント全体に効くので、スマホやブラウザで済ませていれば、デスクトップ版でも同じ状態になっています。BusinessやEnterpriseなどの法人向けプランは、もともと学習に使わない設定です。
なお、作業をローカルで動かしていても、やり取りの内容や作業の情報はクラウドに保存されることがあります。「ローカルだから外に出ない」わけではない点は、知っておいてください。
何を渡してよいかの線引きは、AIに業務情報を渡していい? 小さな会社の現実的な線引きにまとめています。
2段階認証を設定する
2段階認証は、パスワードに加えて、スマホの確認コードなどでもう一度本人確認をする仕組みです。Workを使い始めると、アカウントの中に仕事の資料や会話がたまっていきます。ログインを固めておくことが、いちばん効く対策です。
権限は「Ask for approval」のまま使う
権限は、Workがパソコンの中でどこまで自分の判断で動いてよいかを決める設定です。入力欄の下にある切り替えで選びます。
- Ask for approval:作業フォルダの中は自由に読み書きする。インターネットを使うときや、フォルダの外へ出るときは、先に確認を求める。
- Approve for me:フォルダの外へ出る確認を、人の代わりにAIが自動で判断する。
- Full access:パソコンの中のどのファイルも、確認なしで変更できる。
最初から選べるのは「Ask for approval」だけです。残りの2つは、設定の「General」にある「Permissions」で有効にしない限り、選択肢に出てきません。
私のおすすめは、有効にせず「Ask for approval」のまま使うことです。 確認が入るぶん手間は増えますが、大事なファイルを意図せず書き換えられる心配が小さくなります。公式ドキュメントも、Full accessはデータの消失や漏洩のリスクが大きく上がると説明しています。
ステップ3:Work専用の作業フォルダを1つ作る
Workに渡すフォルダは、新しく作った専用のフォルダを1つだけにします。「書類」フォルダ全体や、デスクトップ全体を渡すのは避けてください。
理由は2つあります。1つは、Workは渡されたフォルダの中を読み書きできるので、見せたくない資料まで読める状態になること。もう1つは、関係のないファイルが多いと、Workが必要な資料を探すのに時間と利用枠を使ってしまうことです。

おすすめのフォルダの形
「書類」フォルダの中に、次のような形で作ります。名前は自分が分かれば何でも構いません。
ChatGPT-Work/
├── AGENTS.md (自分と仕事の説明書。ステップ5で作ります)
├── 01_材料/ (Workに読ませる資料を入れる)
├── 02_成果物/ (Workが作ったファイルを保存させる)
└── 03_ひな形/ (会社の書式、過去の良い資料など)
「材料」と「成果物」を分けておくと、元の資料を書き換えられる事故が減ります。Workに読ませたい資料は、元のファイルを移動するのではなく、コピーを入れるようにしてください。
作業フォルダに入れないもの
- パスワードや暗証番号を書いたメモ
- マイナンバー、クレジットカード番号、口座のログイン情報
- 通帳や身分証の写真
- その仕事に関係のない、ほかのお客様の資料
ステップ4:プロジェクトを作り、フォルダをつなぐ
プロジェクトは、関連する会話・ファイル・指示を1つにまとめておく入れ物です。1回で終わらない仕事は、プロジェクトにしておくと、毎回同じ説明をしなくて済みます。
- 左側のメニューから「プロジェクト」を開き、新しいプロジェクトを作ります。名前は「日々の事務」「〇〇様 案件」のように、仕事の単位で付けます。
- プロジェクトのメニューから「Edit project」を選びます。
- 「Add folder」を押し、ステップ3で作った「ChatGPT-Work」フォルダを選びます。
フォルダは複数つなげます。最初に開く場所にしたいフォルダには「Make primary」を選びます。関係のない仕事は、フォルダを足すのではなく、別のプロジェクトに分けるほうが安全です。
フォルダの中身をWorkに作らせる
フォルダの中の小分けは、Workに頼めます。プロジェクトの中でWorkを選び、次のプロンプトを送ってください。最初の動作確認にもなります。
このプロジェクトにつないだフォルダの中を整えてください。
【やってほしいこと】
・次の3つのフォルダを作る:「01_材料」「02_成果物」「03_ひな形」
・それぞれのフォルダに、何を入れる場所かを2〜3行で書いた「このフォルダについて.txt」を置く
【守ってほしいこと】
・すでにあるファイルは、移動も削除も書き換えもしない
・つないだフォルダの外には何も作らない
・作業の前に、これからやることを箇条書きで見せて、私の確認を待つ
終わったら、作ったフォルダとファイルの一覧を見せてください。
ステップ5:メモリとカスタム指示で「自分に沿ったChatGPT」にする
ここからが本題です。Workに自分の情報を渡す方法は3つあり、役割が違います。
- カスタム指示:自分で書く「取扱説明書」。すべての会話に自動で添えられます。
- メモリ:ChatGPTが会話の中から覚えていく記憶。使うほど増えていきます。
- 作業フォルダの説明書(AGENTS.md):Workが資料と一緒に読めるファイル。仕事の細かいルールを書けます。
おすすめの順番は、メモリを確認する → カスタム指示にまとめる → 説明書ファイルにして作業フォルダへ置く、です。

5-1. メモリの設定を確認する
- 「設定」を開き、「パーソナライズ」を選びます。
- 「メモリ」を選びます。
- 「保存したメモリを参照する」と「チャット履歴を参照する」がオンになっているか確認します。
「保存したメモリ」は、覚えておくよう頼んだ情報です。「チャット履歴を参照する」は、過去の会話から関連する内容を拾って、答えに反映する機能です。表示される項目は、プランや地域で変わることがあります。
5-2. ChatGPTが覚えている内容を棚卸しする
長く使っているほど、メモリには古い情報や、もう違う情報が混ざっています。Workに渡す前に、一度すべて出してもらいます。Chatモードで、次のプロンプトを送ってください。
あなたが私について覚えていること、過去の会話から把握していることを、すべて書き出してください。
次の見出しで整理してください。
1. 私の仕事(業種、役割、会社の規模、主なお客様)
2. よく頼む仕事の種類
3. 文章の好み(文体、長さ、言葉づかい、使ってほしくない表現)
4. 資料の好み(形式、構成、色や書式)
5. 使っている道具やサービス
6. 大事にしている考え方や、判断の基準
7. そのほか覚えていること
【ルール】
・推測で補わないでください。覚えていない項目は「情報なし」と書いてください
・古い可能性がある情報には「要確認」と付けてください
・個人名、住所、電話番号などが含まれる場合は、その項目に「個人情報」と印を付けてください
出てきた内容を読んで、間違いや古い情報があれば、その場で伝えます。
次の点を修正して、今後はこちらを正しい情報として扱ってください。
・(例:「従業員5名」は古い情報です。現在は8名です)
・(例:文章は「です・ます調」で、箇条書きを多めにしてください)
また、次の情報は今後の回答に使わないでください。
・(例:以前相談した家族の健康に関する話)
設定の「メモリ」の画面からも、覚えている内容の確認、修正、削除ができます。仕事に関係のない個人的な話が残っている場合は、ここで整理しておくと安心です。
5-3. カスタム指示を作る
カスタム指示は、すべての会話に自動で添えられる指示です。有料プランでは、最大5,000文字まで書けます。棚卸しをした同じ会話の中で、続けて次のプロンプトを送ります。
ここまでの内容をもとに、ChatGPTの「カスタム指示」に貼り付ける文章を作ってください。
【条件】
・全体で1,500文字以内
・次の2つの見出しに分ける
「私について知っておいてほしいこと」
「回答するときに守ってほしいこと」
・短い文と箇条書きで書く
・個人名、住所、電話番号、お客様の名前は入れない
・「回答するときに守ってほしいこと」には、次の3つを必ず入れる
1. 分からないことは推測で埋めず、「分からない」と書くこと
2. 外部に出す文章では、個人名や会社名を勝手に入れないこと
3. 送信、公開、削除など取り消しにくい操作の前には、必ず私の確認を取ること
できあがった文章は、次の手順で設定します。
- 「設定」を開き、「パーソナライズ」を選びます。
- 「カスタマイズを有効にする」がオンになっていることを確認します。
- 「カスタム指示」の欄に、文章を貼り付けます。
上限いっぱいまで書くより、短くまとめるほうがおすすめです。細かいルールは、次の説明書ファイルに書きます。
5-4. 作業フォルダに置く説明書(AGENTS.md)を作る
カスタム指示には「どの仕事にも共通すること」を書きました。説明書ファイルには、この作業フォルダで行う仕事のルールを書きます。
ファイル名の「AGENTS.md」は、AIへの指示書を置くときに使われる決まった名前です。中身はふつうの文章で、メモ帳やテキストエディットで開けます。同じ会話の中で、次のプロンプトを送ってください。
ここまでの内容をもとに、Workの作業フォルダに置く説明書「AGENTS.md」の中身を作ってください。
【入れる項目】
1. 私と会社の紹介(3〜5行)
2. このフォルダで頼む主な仕事
3. フォルダの使い方
・「01_材料」:読むだけ。中のファイルは書き換えない
・「02_成果物」:作ったファイルはここに保存する
・「03_ひな形」:書式の見本。資料を作るときは、ここの形に合わせる
4. 文章と資料の書き方のルール
5. やってはいけないこと
・元の資料を書き換えること、削除すること
・私の確認なしに、メールやメッセージを送ること
・材料に書かれていない数字や事実を作ること
6. 作業が終わったときの報告の仕方
・作ったファイルの名前と保存先
・確認できなかったこと、私に判断してほしいこと
【条件】
・見出しと箇条書きで、短く書く
・個人名、住所、電話番号、お客様の名前は入れない
・私の情報が足りない項目は、勝手に埋めず、最後に質問としてまとめる
出てきた文章をコピーし、メモ帳などに貼り付けて、「AGENTS.md」という名前で「ChatGPT-Work」フォルダのいちばん上に保存します。
公式ドキュメントでは、開発用のCodexが、作業フォルダにあるAGENTS.mdを自動で見つけて読むと説明されています。Workでの扱いは画面や更新で変わる可能性があるため、依頼文の最初に「AGENTS.mdを読んでから始めてください」と書いておくのが確実です。プロジェクトの指示の欄に、同じ一文を入れておく方法もあります。
5-5. デスクトップ版のメモリを有効にする
デスクトップ版には、ここまでのメモリとは別に、パソコンの中に保存される作業用のメモリがあります。以前の作業から、好みや決まった手順を次の作業へ引き継ぐための機能で、最初はオフになっています。
- デスクトップ版の「設定」を開き、「パーソナライズ」を選びます。
- 「Enable memories」をオンにします。
会話ごとに切り替えたいときは、入力欄に「/memories」と入力します。その会話でメモリを使うかどうか、その会話を今後のメモリの材料にするかどうかを選べます。
メモリは便利な補助ですが、書いた内容が必ず守られる保証はありません。必ず守ってほしいルールは、メモリに頼らず、AGENTS.mdに書く。この使い分けだけ覚えておいてください。
5-6. 自分の情報が伝わっているか確かめる
プロジェクトの中でWorkを選び、次のプロンプトを送ります。
作業を始める前の確認です。ファイルの作成や変更は、まだ行わないでください。
1. フォルダにある「AGENTS.md」を読んでください
2. 私の仕事と、このフォルダのルールを、あなたの言葉で5行以内にまとめてください
3. AGENTS.mdのほかに、私について把握している情報があれば、何をもとに知っているかと合わせて教えてください
4. ルールの中で、あいまいで判断に迷いそうな点があれば質問してください
返ってきた内容が自分の理解と合っていれば、準備は完了です。ずれていた部分は、AGENTS.mdを直してから、もう一度同じプロンプトで確かめます。
ステップ6:プラグインは、必要なものだけつなぐ
プラグインは、ChatGPTと外部のサービスをつなぐ仕組みです。Googleドライブ、Gmail、Googleカレンダー、Slack、Outlook、Dropbox、Canvaなどがあります。
- 左側のメニューから「Plugins」を開きます。
- 使いたいサービスを探し、「+」のボタンでインストールします。
- 案内に従って、そのサービスのアカウントで連携を許可します。
- 新しい会話を始め、入力欄で「@」に続けてサービス名を入れると、使うプラグインを指定できます。
つないだサービスの情報は、Workが読める状態になります。最初は1つか2つに絞り、その仕事に必要なものだけをつなぐことをおすすめします。
パソコンの画面を見て、マウスやキーボードを代わりに操作する「Computer Use」というプラグインもあります。便利ですが、作業フォルダの外にも影響が及ぶ機能です。Workの動きに慣れてから、範囲を絞った作業で試すくらいがちょうどよいと私は考えています。
ステップ7:小さな仕事を1つ頼んでみる
最初の仕事は、失敗しても困らない、10〜20分で終わる仕事を選びます。議事メモから報告書を作る、見積りの比較表を作る、といった仕事が向いています。
依頼文に入れる4つのこと
公式ドキュメントは、大きめの仕事を頼むときに入れるとよい要素として、次の4つを挙げています。
- 目的:何をしてほしいか
- 材料:どの資料や情報をもとにするか
- 形:形式、長さ、誰に向けたものか
- 守ること:変えてはいけない点、先に確認してほしい点
全部を毎回埋める必要はありません。最初の1回は、4つそろえて頼むと、Workの動きがよく分かります。
プロンプト例:議事メモから報告書を作る
「01_材料」に議事メモのコピーを入れてから、次のプロンプトを送ります。
最初に、フォルダにある「AGENTS.md」を読んでから始めてください。
【目的】
打ち合わせの内容を、お客様に送る報告書にまとめてください。
【材料】
・「01_材料」フォルダにある議事メモ(ファイル名:〇〇)
・「03_ひな形」フォルダに報告書の見本があれば、その形に合わせてください
【形】
・Wordファイル、A4で1〜2枚
・読む人:お客様の社長。専門用語は使わず、結論を先に書く
・構成:決まったこと → これからやること(担当と期限) → 確認したいこと
【守ること】
・議事メモに書かれていない内容は足さない。分からない点は「要確認」と書く
・金額と日付は、議事メモの表記のまま変えない
・元の議事メモは書き換えない
・完成したファイルは「02_成果物」に保存する。メールでの送信はしない
【最後の確認】
仕上げる前に、「これからやること」のすべてに担当と期限が入っているかを確かめ、入っていないものは一覧で教えてください。
できあがったものは、必ず自分の目で確かめる
Workの成果物は下書きです。数字、日付、固有名詞、お客様の名前は、元の資料と見比べて確かめてください。直してほしい点は、同じ会話の中で「結論をもっと短く」「3番の期限は10月15日に修正」のように伝えれば、続きから直してくれます。
仕事が終わったら、説明書を育てる
うまくいった点と直した点は、次に生かせます。仕事が終わったら、次のプロンプトを送ります。
今回の作業を振り返って、「AGENTS.md」に追記したほうがよいルールを提案してください。
・私が修正を頼んだ点から、次回は最初から守れるルールを抜き出す
・追記する文章の案を、箇条書きで3つ以内にまとめる
・AGENTS.mdは、私が「追記してよい」と返すまで書き換えない
これを続けると、説明書が少しずつ自分の仕事に合っていきます。「その人に沿ったChatGPT」は、最初の設定で完成するものではなく、使いながら育てるものです。
慣れてきたら、決まった仕事を定期的に任せる
Workには、決まった時刻に作業を繰り返す「スケジュール済みタスク」があります。依頼文がうまく動くことを通常の会話で確かめてから、同じ会話の中で予定を組むのが、公式ドキュメントのすすめる順番です。
この作業を、毎週月曜日の朝8時に実行するように予定を組んでください。
・「01_材料」に先週追加されたファイルだけを対象にする
・結果は「02_成果物」に、日付を入れたファイル名で保存する
・外部への送信はしない。私が確認するまで下書きのままにする
パソコンの中のファイルを使う定期作業は、その時刻にパソコンの電源が入っていて、アプリが開いている必要があります。
つまずきやすいところ
Workの切り替えが出てこない
アプリが古い可能性があります。メニューから更新を確認してください。開いているのが「ChatGPT Classic」になっていないかも確かめます。会社のアカウントの場合は、管理者がWorkを有効にしているかを確認します。
ブラウザではWorkが使えるのに、パソコンのファイルを扱えない
クラウドのWorkと、ローカルのWorkは、使えるようになる時期がずれることがあります。会社のアカウントなら、管理者に権限を確認してもらいます。
確認を求められる回数が多い
「Ask for approval」で使っていると、フォルダの外へ出る操作やインターネットを使う操作のたびに確認が入ります。手間に感じたら、権限を広げる前に、必要な資料を作業フォルダの中へコピーしておくことを試してください。フォルダの中で完結する仕事は、確認がほとんど入りません。
利用枠の減りが早い
Workは、Chatより多くの利用枠を使います。複雑で長い仕事ほど、消費も増えます。短い質問や文章の手直しはChatで済ませ、Workは「成果物が必要な仕事」に使うと、枠が長持ちします。
自分の情報が反映されていないように見える
カスタム指示の「カスタマイズを有効にする」がオフになっていないか、AGENTS.mdが作業フォルダのいちばん上にあるかを確かめます。依頼文の最初に「AGENTS.mdを読んでから始めてください」と入れるのが、いちばん確実です。
まだ急がなくてよい人
- 使い方が、調べものや短い文章の相談で足りている人。ブラウザ版のChatで十分です。
- 共用のパソコンを使っている人。ほかの人が同じ画面から会話や資料を見られる状態は避けてください。
- 守秘義務の重い資料を扱うのに、個人向けプランしか契約していない人。法人向けプランと社内のルールを先に整えるほうが安全です。
- できあがったものを確認する時間が取れない人。確認なしで外に出すくらいなら、任せる範囲を小さくしてください。
よくある質問
無料版でも同じ設定ができますか
デスクトップ版では、無料版やGoプランでもWorkの一部を試せます。ただし使える量が少なく、カスタム指示の文字数も最大1,500文字までです。仕事で続けて使うなら、有料プランが前提になります。
ChatGPT Classicは削除してよいですか
新しいアプリでChatもWorkも使えるので、Workを使う方は新しいアプリだけで足ります。Classicも引き続きサポートされるため、急いで消す必要はありません。
パソコンを閉じても、作業は続きますか
ローカルで動かしている作業は、パソコンやアプリを閉じると止まります。続けたい仕事は、クラウドを選びます。クラウドの作業は、パソコンの中のファイルには触れません。
スマホから続きはできますか
クラウドで動かしたWorkの会話は、ブラウザ、スマホ、デスクトップの間で同期されます。ローカルで動かした会話は、そのパソコンの上で動きます。
Codexは使わなくてよいですか
Codexは、プログラムを書く人向けの開発用モードです。資料や表を作る仕事は、Workで足ります。なお、Workの利用枠はCodexと共通です。
カスタム指示とメモリは、どちらを優先すればよいですか
必ず守ってほしいことは、カスタム指示とAGENTS.mdに書きます。メモリは、会話を重ねる中で自然に増えていく補助と考えてください。半年に1回ほど、メモリの画面を見直すと、古い情報が残りにくくなります。
まずは今日、ここまでやる
- デスクトップ版を入れて、Workに切り替える
- 学習オフと2段階認証を確認する
- 「ChatGPT-Work」フォルダを作り、プロジェクトにつなぐ
- メモリを棚卸しして、カスタム指示とAGENTS.mdを作る
- 議事メモ1つで、報告書を作らせてみる
道具を入れただけでは、仕事は変わりません。自分の仕事を知っている状態にして、小さな仕事から任せていく。その積み重ねが、有料プランの料金を生かすいちばんの近道だと私は考えています。
公式情報
- ChatGPT ワークと Codex(OpenAI ヘルプセンター)
- 新しい ChatGPT デスクトップアプリへの移行(OpenAI ヘルプセンター)
- ChatGPT macOS アプリのシステム要件(OpenAI ヘルプセンター)
- ChatGPT のメモリ(OpenAI ヘルプセンター)
- ChatGPT カスタム指示(OpenAI ヘルプセンター)
- ChatGPT のデータ管理(OpenAI ヘルプセンター)
- Get started with ChatGPT Work(公式ドキュメント・英語)
- Projects and chats(公式ドキュメント・英語)
- Permissions(公式ドキュメント・英語)
- Memories(公式ドキュメント・英語)
- Plugins(公式ドキュメント・英語)
- Prompting(公式ドキュメント・英語)
情報の確認日:2026年9月28日。画面の表記、対応プラン、利用枠、機能の内容は変更される場合があります。設定名が記事と違うときは、公式のヘルプで最新の表記を確認してください。
この記事は役に立ちましたか?
ログイン不要で、このブラウザからそれぞれ1回ずつ送れます。反応データの扱い
反応を読み込んでいます。
次に見るものを選ぶ
玉城個人が使っている道具は「道具箱」へ。会社の仕事として相談したい場合は、T&Lサポートへお進みください。